iPadProとProcreateで背景・メカ・キャラクターの描き方と手順【第2回】

2021年12月16日イラスト・デザインイラスト,iPadPro,アプリ,メイキング,procreate,pixiv

Ipadイラストメイキング10@skillagex.com

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こんにちは!お絵かきの練習中のスキラゲックス(Twitter:https://twitter.com/skillagex)です。

今回は背景+メカ、そしてキャラクターの描き方や手順をご紹介します。

今回描いたイラストはこちら。

https://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=73486168
こちらが前回の記事


前回の記事ではキャラクターが前面にでた構図でしたが、今回は背景の世界観を見せる構図にチャレンジしたいと思います。

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今回使ったテクニック

  • 背景の使い回し
  • 色収差でのキャラクターと背景のなじませ
  • ぼかし、スクリーンによる背景の遠望感

使ったもの

iPadproとApplepencil、アプリはProcreateです。

iPad ProとProcreateのレビューと詳しい紹介は以下のリンク先にレビュー記事書いてますので、気になる方はどうぞ。

関連記事:まだ悩んでるの?イラスト好き向けにiPad Pro買ってよかったレビュー集めたよ

関連記事:Procreateの基本的な機能の使い方紹介とタッチの違いを検証

【手順1】背景を使い回す

テクニック1:背景の使い回し

いきなりですが背景を使いまわします。

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前回のイラストからまるっと持ってきてボカしてます。

理由はあまり映らないのと、ぼかすからあまり気にならないという点です。そして時間を大幅に短縮できます。1から書くよりはるかに効率的です。

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調整後

空の色を反映して青みを別レイヤーでスクリーンかけて足しています。

山が描きやすいprocreate

これは僕の感覚ですが、procreateは山が描きやすいです。全国の山絵描きさんにお勧めしたいです。

あとは木のブラシを追加すれば森もある山が描けるし、山に優しいイラスト制作アプリではないか?と疑うほどです(暴論)

一番スゲーと思ったのは、山肌のテクスチャを使わないでも、インストール済みのブラシでなんとかなるところです。標準でこれって充実しすぎじゃないですか?むしろ人間・キャラクターが描きにくいという。

【手順2】背景にメカを描き加える

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空に謎の機械ロボを飛ばします。コピーして3機ほど。ロボに精密さや詳細は求めません。平のブラシでカクカク描きます。

まず黒でかっこいいシルエットを描いて、光が当たっていて欲しい箇所にカッコいい色を乗せます。不透明度を下げると筆の跡が残りやすくなって、さらに味が出ます。

ロケット噴射口に光を灯すとこが一番最高。カッコイイ。

この描き方をレイヤーごとにパーツを分けて前後左右描き分けると、さらに細かく描けるしディティールアップがはかれます。もっと細かく描きたい時はぜひ。

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さらに調整

雪に反射したり吹雪で白くなってるイメージで明るく調整します。

【手順3】背景とキャタクターを自然に馴染ませる

キャラクターを描きます。今回はラフ線画に色を乗せて、線画は色が乗った状態で描きなおしました。

キャラクターを前に配置します。

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見つめ合うキャラクターの背の高さと目線も意識。

光源を計算して影を入れます。

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合成して光や空気感の青さを追加して遠近感をつけます。ついでに吐く息を白くしました。寒色と白い息で寒い空間だというのをアピールしています。

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わちゃわちゃ

今回は色を置いてから最後に線画を描きました。そうすると必要なとこだけ線画を書き足すだけで仕上げることができ、これも時間を短縮できます。

やり方は、シルエットを描いてからクリッピングマスクで書き足しています。はみ出しを気にせずかける失敗してもレイヤーだけ消せばいいなどメリットが多い反面しっかりとあらかじめ形を決めきることが重要です。

なので結局線画を描き起こして最後に部分ごとに消しています。顔には線画いるけどマントにはいらないなーと思って描いていません。

テクニック2:色収差を試す

テクニックの一つとして色収差を試します。

色収差とは?

絵の輪郭にRGBのREDとBLUE、時々Greenをずらして見せる事で、立体感を起こすテクニックです。3Dメガネの様に、人間の目が赤と青を立体視する技術の応用です。

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線画だけシアンタとマゼンタをブレさせます。

実はアップにすると結構ブレてます。シアンタとマゼンタと対角線上に2pxずつぐらいずらすといい感じ。

平べったいキャラクタがー少しリアルに寄れたでしょうか。溶け込んだ気がします。あんまりやりすぎると輪郭がぼやけすぎて見えづらくなるので注意しましょう。

補足

何故線画を用いないのかと言うと、背景と馴染まないのでやめました。線画が浮いてしまうんです。

早く塗りたいので、上記のように必要なところだけ線画を描きたす事にしました。すると顔以外注目するポイントがない場合は描く必要がないことが多いと気づきました。

キャラクター単体の時と背景込みの時と、使い分けする事によって、描くスピードや効率が一番いい方法を試して採用しましょう。今回は色収差ができたので線画描きたしは当たりでした。

今回はこちらの ふち。さん(https://www.pixiv.net/member.php?id=576847) のキャラクター「赤縞のビト」をお借りしました。

いいよね・・・おおかみは実にいい・・・ワイルドさの中に優しさを感じます。

https://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=73035344
かっこいい・・・

よそ様のキャラクターをお借りしているので、最新の注意を払いつつも自分の世界観に入ってもらっても違和感ないようになじませないといけません。

あ、あともふもふだったのでかなりモフモフを意識して描きました。(語彙不足)

こっちが前回描いたワイのキャラクターやで

【手順4】リアルさを影で表現する

テクニック3:ぼかし・スクリーンで背景の遠近感を表現する

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ぼかす前の画像がないのでイメージ

背景と手前のキャラクターのピントが同じだったので遠近感がつかめませんでした。なので先ほどの色収差のようになじませなければなりません。

今回は背景を思いっきりボカして、ピントを手前の二人のキャラクターに合わせました。

もうひとつ、なじませるためにやったのが「スクリーンで全体に青みをかける」です。レイヤーで上からスクリーンや乗算などを試して、あたかも同じ雰囲気にいるような違和感の無さを作り出そうとしてます。

物足りない時は後からもドンドン影を乗算で追加します。これで一気に存在感がリアルになりました。

【手順5】間を開けて冷静に見直す

ちょっと期間開けてイラストをおいた方がいいのは前回お伝えした通りなんですが、今回もとんでもないことに気づいてしまいました。

俺のキャラ眼帯してないやん!!

ここまでくると、そもそも眼帯キャラなんて描くんじゃなかった・・・と後悔し始めました。

Ipadイラストメイキング10@skillagex.com
2人とも目が見えていない。

いっそ反転して描き直そうかと思いましたが、ある意味これもおもしれんじゃね?と思ってそのままにしました。でも二人とも目が見えてない方をこちらに向けてるってなんかシュール。

今回の反省点

反省点はまだまだ時間がかかるのと、完成度との帳尻をどこで合わすかですね。どこかをスピードアップするか、妥協するか。

あとは練習あるのみです。



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2021年12月16日イラスト・デザイン

Posted by skillagex